現代では、アカデミーの役割自体については、必要な変化には柔軟に対処しながら、フランス語の質を維持するというように若干の変化が見られるものの、依然として辞書の編纂は重要な任務のひとつである。また、こうしたフランス語に関する役割以外にも新たな第2の役割が追加された。それは
メセナ(学問芸術振興)であり、年間およそ60もの文学賞の授与から、美術界、学術界、文芸界、慈善事業団体、寡婦や障害者世帯に対する金銭的援助、そして奨学金の提供に至るまで様々な形で行われている。2008年には、現フランス学士院総裁ガブリエル・ド・ブロリー(Prince Gabriel de Broglie, Chancelier de l'Institut de France)によって、フランス学士院として初の美術展覧会 La section GRAVURE de l'Academie des Beaux-Arts Expose et recoit ses invitesがEspace Pierre CARDINで、
グーテンベルク以来変容し続ける印刷術、書誌学をテーマに開催されている。
アカデミーは定員を40人として詩人、小説家、版画家、演劇家、哲学者、医師、科学者、民族学者、批評家、軍人、政治家、聖職者といった様々な背景を持つ面々で構成されてきた。会員資格は終身であり、会員の死亡等で欠員が生じると直ちに新会員が現会員の推薦と選挙によって決定される。3世紀以上に及ぶ歴史を持ちながら、
1793年から
1803年にかけての
フランス革命期を除いて定期的に活動を続け、創設以来これまで700人以上が会員として名を連ねた。その中にはフランスの歴史をさまざまな形で彩った偉人たちが数多く含まれている。