視床下部(ししょうかぶ)とは、
間脳(
視床の前下方で、第3脳室下側壁)に位置し、自律機能の調節を行う総合中枢である。
中脳以下の自律機能を司る中枢がそれぞれ
呼吸運動や
血管運動などの個々の自律機能を調節するのに対して、視床下部は
交感神経・
副交感神経機能及び内分泌機能を全体として総合的に調節している。視床下部には、
体温調節中枢、
下垂体ホルモンの調節中枢、浸透圧受容器などがある。また、視床下部は摂食行動や飲水行動、性行動、睡眠などの
本能行動の中枢、及び怒りや不安などの
情動行動の中枢でもある。
一方、視床下部腹内側野を破壊すると動物は餌をさらに摂り、刺激すると摂らなくなる。視床下部腹内側野は摂食行動を抑制するので満腹中枢 satiety center と呼ばれる。